「正しい勉強法」を教えるだけでは、勉強のやり方は身につかない
「途中式はこう書きましょう。」
「考え方もノートに残しましょう。」
「間違えた問題は、そのままにせずやり直しましょう。」
こうした「正しい勉強のやり方」は、塾でもよく教えられますし、勉強法について書かれた本もたくさんあります。
ところが、それを聞いたり読んだりするだけで実際にできるようになる生徒は、多くありません。
なぜでしょうか。
私は、勉強法は、やり方を聞いただけでは身につかないからだと考えています。
「こう勉強しなさい」と言うだけでは変わらない
たとえば、「途中式をきちんと書きなさい」と説明する。生徒もその場では「分かりました」と言います。
次の日から一人できれいな途中式を書くようになるかというと、なかなかそうはいきません。やり方を知ったことと、実際にできることは別だからです。
奈良教育ゼミナールでは、勉強のやり方を説明して終わりにはしません。途中式を決められた形で書いていなければ、実際に書き直してもらいます。
といっても、難しいことではありません。
できていなければ、
「ここ、書き直して持っていらっしゃい」
で終わりです。
書き直したものを、もう一度チェックします。考え方を残した方がよい問題なら、実際にノートに書いてもらう。間違えた問題があれば、その日のうちにやり直してもらい、できるようになったかを確認する。
これを毎回の授業の中で繰り返します。
ノートは、少しずつ変わっていく
他塾から転塾してきた生徒のノートを見ると、最初はかなり乱れていることがあります。
途中式がほとんどない。どこで間違えたのか分からない。計算と考え方が入り混じって、あとから自分で見ても何をしたのか分からない。
授業の中で一つずつ直していくと、少しずつ変わっていきます。
数か月もすると、最初とは見違えるようなノートになる生徒もいます。ノートの使い方が変わっていくのと一緒に、数学の成績も上がっていきます。
勉強法は「知識」ではなく「技能」
勉強法は、**「こうするといいですよ」**と教えて終わるものではないと思っています。
野球でバットの振り方を聞いただけでは、上手に打てるようにならないのと同じです。
実際にやってみる。直してもらう。もう一度やる。
それを繰り返して、初めて自分のものになります。
奈良教育ゼミナールでは、勉強法を「教える」だけではなく、毎日の授業の中で実際にやってもらいます。
言っただけで終わらない。
授業を通して、勉強の仕方そのものを身につけていく。
それは、目の前のテストで点数を上げることとはまた別の、これから先も使える大切な技能だと考えています。